樋口一葉の「にごりえ・たけくらべ」

一般的に学生時代に読む事が多い小説を読まなかったので、古典的とも言ういろんな本が名前の見知っていても、ほぼ初読になります。
そんな中でも非常に有名な、樋口一葉の代表作(というか早世したので作品が少ない)を読みました。

そんな「にごりえ・たけくらべ」ですが、短編なのですぐ読み終わるはずが、文体と明治頃の仮名遣いのせいもあって内容をしっかり理解するのにちょっと暇がかかりました。
それに今の時代とは貧乏や身分等の観念が全く違うので、頭で理解はしても実感として湧いてこない点も少々有ります。
さりながら「たけくらべ」の、子供達の背伸びした姿が目に浮かぶような見事な描写です。物心付いた頃にはすでに決まってしまっている運命を受け入れる以外に生きようがない子供達が、まるで日の暮れを前に最後の遊びをしているような、日が落ちて遊べなくなるのが分かっているけれどそれを受け入れたくない足掻きのような雰囲気が充満しています。
されど時間の波はヒタヒタと忍び寄って、足元を濡らしてきます。

ともかくも、今の時代に生まれて良かった、現代はなんと緩くて甘い世の中なんだろう。
宿命という言葉に全然逼迫感を感じないことの幸せに気付かせてくれました。

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